電動アシスト自転車やe-Bike(イーバイク)の種類が多すぎて、どのメーカーのどの自転車を選んでよいか分からないと悩んでいませんか?
信頼と実績のある国内の大手メーカーだけでなく、最近は、個性派豊かな海外メーカーも電動アシスト自転車やe-Bikeを販売しています。
子乗せや買い物など、主婦層が使用する実用的な電動アシスト自転車から、長距離の通勤や趣味のサイクリングを楽しむためのe-Bikeまで、その種類もさまざまです。中には、電動アシスト自転車とe-Bikeを混同している方もいるかもしれません。
この記事では、電動アシスト自転車/e-Bikeを販売する国内大手メーカーから海外メーカーまで、各メーカーの特徴や強み、魅力を網羅的に解説。
この記事を読めば、あなた好みのメーカー、そしてライフスタイル・用途にあった電動アシスト自転車/e-Bikeを見つけることができるようになります。
- 電動アシスト自転車とe-Bikeの明確な違い(用途、性能、デザイン)
- 国内・海外のおすすめメーカー15社の特徴と強みの比較
- 後悔しないために知っておくべき、自分に合った一台を見つけるための選び方のポイント
電動アシスト自転車とe-Bikeの違いとは?

電動アシスト自転車とe-Bikeを混同している方もいるかもしれませんので、まず、この2つの違いを解説します。(もう知っているという方は、読み飛ばしていただいて構いません。)
電動アシスト自転車とe-Bikeは、どちらも電動モーターで走行を補助する自転車(ペダルを漕ぐ力に応じてモーターが作動する)という点では共通しています。
しかし、その設計思想や得意とする分野、そして想定される利用シーンに明確な違いがあります。
電動アシスト自転車
電動アシスト自転車は日本の都市部での日常生活における「実用性」を最優先に設計されています。見た目はママチャリなので、「電動ママチャリ」とも呼ばれます。
子どもの送り迎え、スーパーでのまとめ買い、坂道の多い地域での移動など、ストップ&ゴーが多く、重い荷物を運ぶシーンでの快適性を重視しています。
乗車姿勢はリラックスしたアップライトなものが多く、漕ぎ出しの瞬間に最も力強いアシストを発揮するように調整されているモデルが主流となっています。
日本の道路交通法上、これらは「自転車」として扱われ、歩道の走行(自転車通行可の標識がある場合)も可能です。
e-Bike

一方、e-Bikeは、もともとヨーロッパで発展したカテゴリーでクロスバイク、MTB(マウンテンバイク)、ロードバイクといったスポーツバイクが持つ高い「走行性能」に電動アシストユニットを融合させたものです。
フレーム(車体)にバッテリーやドライブユニットが美しく統合され、一見すると電動自転車に見えないスマートなデザインも多くラインナップされています。
長距離の通勤・通学、週末のサイクリング、本格的なヒルクライム(峠越え)など、スポーツとしての走りを楽しむことに重点が置かれています。
電動アシスト自転車とe-Bikeの比較
| 項目 | 電動アシスト自転車 (電動ママチャリ) | e-Bike |
|---|---|---|
| 主な用途 | 近距離の移動、買い物、子どもの送迎、坂道の多い場所での日常使い | 中〜長距離の通勤・通学、サイクリング、フィットネス、趣味のスポーツ走行 |
| 乗車姿勢 | ゆったりとしたアップライトな姿勢(楽な姿勢) | 前傾姿勢(スポーティで力を入れやすい姿勢) |
| 得意な走行 | 漕ぎ出し、低速での安定走行、ストップ&ゴー | 中〜高速域での速度維持、長距離走行、登坂性能 |
| 車体重量 | 重め(25kg〜35kg程度) | 比較的軽量(15kg〜25kg程度) |
| デザイン | 実用性重視(カゴ、キャリア、両立スタンド標準装備が多い) | スポーツ性・デザイン性重視(バッテリー内蔵型などスマート) |
| 価格帯 | 比較的安価(8万円〜18万円程度) | 高価格帯(15万円〜数十万円以上) |
どちらも、日本の法律(道路交通法)に基づき、人の漕ぐ力に対してアシストする比率が定められています。時速10kmまでは最大で「漕ぐ力1:アシスト力2」、そこから速度が上がるにつれてアシスト比率は下がり、時速24kmに達するとアシストはゼロにならなければなりません。(警視庁:「電動アシスト自転車」と「ペダル付き電動バイク」の違いについて)
なお、最近では、電動アシスト自転車の基準を満たしていない製品も販売されているようですので、電動アシスト自転車を選ぶ際は注意してください。
電動アシスト自転車/e-Bike おすすめメーカー15社の紹介
| メーカー名 | 国 | タイプ | 価格帯 | 主な特徴 | おすすめの用途 | 代表モデル例 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Panasonic (パナソニック) | 🇯🇵 日本 | 両方 | 10万円〜30万円 | カルパワードライブ、ラクイック機能、豊富なラインナップ | 子乗せ、買い物、通勤、スポーツ | ギュット、ビビ、XEALT |
| BRIDGESTONE (ブリヂストン) | 🇯🇵 日本 | 主に実用 | 10万円〜25万円 | デュアルドライブ、走行充電、ベルトドライブ、高耐久性 | 通勤通学、毎日のハード使用 | アルベルト e、TB1e、フロンティア |
| YAMAHA (ヤマハ) | 🇯🇵 日本 | 両方 | 10万円〜35万円 | 自然なアシスト、スマートパワーアシスト、業界パイオニア | 日常使い全般、スポーツ走行 | PAS、PAS Babby、YPJ |
| ADO (A Dece Oasis) | 🌏 海外 | e-Bike | 10万円〜20万円 | ファットタイヤ、折りたたみ可能、パワフル | アウトドア、個性重視 | A20、A26 |
| Benelli (ベネリ) | 🇮🇹 イタリア | e-Bike | 12万円〜25万円 | イタリアンデザイン、個性的スタイル、BAFANG製ユニット | ファッション性重視、街乗り | mini Fold、ZERO N2.0 |
| BESV (ベスビー) | 🇹🇼 台湾 | e-Bike | 15万円〜35万円 | デザイン賞受賞多数、バッテリー内蔵、高性能 | デザイン重視、通勤、サイクリング | PSA1、JF1、Votaniシリーズ |
| Daytona (デイトナ) | 🇯🇵 日本 | e-Bike | 15万円〜20万円 | レザーバッグ型バッテリー、クラシカルデザイン | デザイン重視、車載、旅先使用 | DE01、DE01X |
| GIC (ジック) | 🇯🇵 日本 | e-Bike | 8万円〜15万円 | 超軽量折りたたみ、モバイルバッテリー機能、コンパクト | 車載、携帯性重視 | TRANS MOBILLY |
| Heybike (ヘイバイク) | 🇺🇸 アメリカ | e-Bike | 12万円〜25万円 | 大容量バッテリー、ファットタイヤ、長距離対応 | 配達業務、長距離 | Mars、Ranger |
| WinC | 🇯🇵 日本 | e-Bike | 10万円〜18万円 | スマートデザイン、クロスバイク/ミニベロ型 | スーツ通勤、街乗り | MOVE X、MoF |
| PELTECH (ペルテック) | 🇯🇵 日本 | e-Bike | 6万円〜12万円 | 圧倒的コスパ、工場直営、TSマーク取得 | 予算重視、初めての電動自転車 | TDN-206、TDN-212 |
| TREK (トレック) | 🇺🇸 アメリカ | e-Bike | 25万円〜50万円以上 | BOSCH製ユニット、高性能フレーム、世界最大級ブランド | 長距離通勤、本格スポーツ | FX+、Allant+、Domane+ |
| VELMO (ベルモ) | 🇯🇵 日本 | e-Bike | 13万円〜20万円 | 10秒折りたたみ、バッテリー内蔵、超コンパクト | 室内保管、駅ロッカー収納 | Q2、PANORAMA |
| wimo (ウィモ) | 🇯🇵 日本 | e-Bike | 15万円〜25万円 | 北欧風デザイン、ベルトドライブ、メンテナンスフリー | おしゃれ通勤、街乗り | COOZY |
| YADEA (ヤディア) | 🇨🇳 中国 | e-Bike | 10万円〜20万円 | 電動二輪最大手、パワフル、ファットバイク型 | 個性重視、パワー重視 | TRP-01 |
表の見方と注意点
- タイプ:「実用」= 電動ママチャリ、「e-Bike」= スポーツ型、「両方」= 両タイプを展開
- 価格帯:各メーカーの主要モデルの一般的な販売価格帯
- 代表モデル例:シリーズ名を記載。具体的な型番は公式サイトでご確認ください
- ⚠️海外メーカー注意:ADO、Heybike、YADEAは日本での型式認定状況が不明確な製品もあるため、購入前に必ず公道走行の可否を確認してください
- 価格は変動します:セールや為替レート、モデルチェンジにより価格は変動します。最新価格は各メーカー公式サイトまたは販売店でご確認ください
Panasonic(パナソニック)

Panasonicは国内の電動アシスト自転車市場において長年にわたりトップクラスのシェアをもっています。
日本を代表する総合家電メーカーとしての高い技術力と信頼性を背景に、子乗せモデルから通勤・通学、買い物、さらには本格的なe-Bikeまで、非常に幅広いラインナップを展開しているのが最大の強みです。
特に注目すべきは、独自開発のドライブユニット「カルパワードライブユニット」です。
これは業界最軽量クラスのコンパクトさを実現しながら、漕ぎ出しや急な坂道で驚くほどパワフルかつ滑らかなアシストを実現しています。
非力な方や、お子様とたくさんの荷物を同時に載せる方にとって、この力強さは大きな安心感につながります。(出典:パナソニック公式サイト)
また、自動車のスマートキーのように、リモコンキーをカバンやポケットに入れたまま電源を入れるだけで自動解錠する「ラクイック」機能も、パナソニックならではの先進機能。
子どもを抱きかかえている時や両手がふさがっている時に、鍵を探す手間が一切不要になるため、日々の利用で非常に便利です。
パナソニックは、モデル数が非常に豊富なため、あらゆるニーズに対応できる「総合力」が魅力です。
安全性に徹底的にこだわった子乗せモデル「ギュット」シリーズから、スポーツ走行を前提とした本格e-Bike「XEALT(ゼオルト)」シリーズまで、どのカテゴリーでも高い完成度を誇ります。
大容量バッテリーを搭載したモデルも多く、充電の手間をできるだけ減らしたい方にも適しています。
BRIDGESTONE(ブリヂストン)

タイヤメーカーとしても世界的に有名なBRIDGESTONEは、電動アシスト自転車においても、その高い技術力と耐久性で国内トップクラスのシェアをもっています。
自転車メーカーとしての歴史も長く、安全でタフな乗り物作りを得意としています。
最大の特徴は、他社にはない独自の駆動方式「デュアルドライブ」です。
これは、前輪にパワフルなモーターを搭載し、後輪は人の漕ぐ力で駆動する「両輪駆動」システムです。
前から力強く引っ張られるような独特のアシスト感は、特に荷物を積んだ状態での坂道発進などで抜群の安定性を発揮します。(出典:BRIDGESTONE公式サイト)
さらに、この機構を最大限に活かし、走行中にペダルを止めたり左ブレーキをかけたりすると、その抵抗を電力に変えて自動で充電する「走りながら自動充電」機能も搭載。
平坦な道や下り坂が多い環境では、バッテリーの持ちが飛躍的に向上し、充電の頻度を減らせるのが大きな強みです。
また、サビの心配がなく、注油などのメンテナンスの手間がほとんどかからない「カーボンベルトドライブ」を採用したモデル(「アルベルト e」や「フロンティア デラックス」など)も多く展開しています。
パンクに強いタフなタイヤと合わせて、通学や通勤で毎日ハードに自転車を使う学生や社会人におすすめのメーカーです。
YAMAHA(ヤマハ)

1993年に日本で初めて電動アシスト自転車を実用化した、まさにパイオニア的存在がYAMAHAです。
オートバイ開発で長年培ってきたセンシング技術や制御技術のノウハウが、ドライブユニットの性能に惜しみなく注ぎ込まれています。
ヤマハの最大の強みは、人間の感覚に寄り添う、非常に滑らかで自然なアシストフィーリングです。
ペダルを踏む力、速度、路面の傾斜などを瞬時に検知し、常に最適なアシストパワーを自動で供給する「スマートパワーアシスト」機能は秀逸です。(出典:ヤマハ公式サイト)
「急にガクンと加速する」ような違和感が少なく、まるで自分の脚力がそのまま強くなったかのような自然な乗り心地は、初めて電動アシスト自転車に乗る人でも安心です。
もちろんバッテリー性能も高く評価されており、長距離を安心して走れるモデルが豊富に揃っています。
実用的なママチャリタイプの「PAS」シリーズに加え、スポーティなe-Bikeブランド「YPJ(ワイピージェイ)」シリーズも本格的に展開しています。
「YPJ」には、オートバイの車体制振技術を応用した「パフォーマンス・ダンパー」を搭載したモデルもあり、街乗りから本格的なスポーツ走行まで、あらゆるシーンで高いレベルの走行体験を提供してくれるメーカーです。
ADO(A Dece Oasis)

ADOはグローバル市場で近年注目を集めているe-Bikeメーカーの一つです。
特に、オフロード走行も可能な極太のファットタイヤを搭載したモデルや、都市部での収納・運搬に便利な折りたたみ可能なe-Bikeを販売しています。
そのデザインや仕様からは、都市部でのコミューティング(通勤・通学)だけでなく、キャンプや釣りなどのアウトドア・レジャーシーンでも活躍するような、パワフルで走破性の高いモデルを求めているユーザーから支持を集めています。
海外メーカー製e-Bikeの注意点
海外メーカーのe-Bikeを選ぶ際は、日本の公道走行に必要な「型式認定」を取得しているかを必ず確認してください。型式認定がない、あるいはアシスト比率が日本の基準(時速24kmでアシストゼロ)を超えている製品は「原動機付自転車」扱いとなり、公道走行にはナンバープレート、免許、ヘルメット、自賠責保険などが必須となります。
また、修理やバッテリー交換といったアフターサービスの体制が国内で整っているかも、購入前にしっかり確認することが重要です。
benelli(ベネリ)

benelliは1911年に創業されたイタリアの老舗オートバイメーカーです。
100年以上にわたるその情熱とデザイン哲学はe-Bikeにも注がれており、他メーカーとは一線を画すイタリアンブランドならではのユニークでスタイリッシュなデザインが最大の特徴です。
一見して電動自転車に見えない洗練されたデザインのモデルが多く、性能だけでなくファッション性や個性を重視するユーザーから高い支持を得ています。
ドライブユニットには、欧米市場で高いシェアと実績を持つ「BAFANG(バーファン)」製を採用することが多く、トルクフルでパワフルな走行性能と、優れたデザイン性を高い次元で両立させています。
ミニベロ(小径車)タイプや折りたたみモデルも充実しており、デザイン性の高さに加えて、狭い場所での駐輪や室内保管といった都市部での取り回しの良さも兼ね備えています。
おしゃれな街乗りe-Bikeを探している方には、特におすすめのメーカーです。
BESV(ベスビー)
BESVは台湾のe-Bike専門メーカーであり、e-Bikeの本場であるヨーロッパ市場から高い評価を受けています。
台湾は世界的な自転車メーカーを多数擁する「自転車大国」であり、その技術的な土壌がBESVの製品にも活かされています。
BESVの最大の特徴は、革新的で洗練されたデザインと、高い走行性能の見事な両立にあります。
バッテリーをフレームに完全に内蔵し、一見しただけでは電動アシスト自転車とはわからないほどスマートなフレームデザインは、グッドデザイン賞やレッド・ドット・デザイン賞など、世界的なデザイン賞を数多く受賞しています。
また、日本人向けの普段使いしやすいモデルとして「Votani by BESV」というブランドも展開。
こちらは低床フレームや大容量バスケットを採用するなど、日本のママチャリ文化に寄り添った実用性を備えつつ、高いデザイン性を実現しています。
デザイン性と走行性能、そのどちらも一切妥協したくないという方に最適なメーカーの一つです。
Daytona(デイトナ)

Daytonaはオートバイのアフターパーツやカスタムパーツを手掛けることで知られる日本のメーカーです。
そのモノづくりへの「こだわり」と「遊び心」あふれるノウハウを活かし、非常にユニークなe-Bikeを展開しています。
最大の特徴は、おしゃれなレザーバッグ型バッテリーを採用した「DE01」シリーズです。
クラシカルで上品なデザインのミニベロに、まるでサドルバッグのようなバッテリーを組み合わせることで、電動アシスト機能がないかのような美しいルックスを実現しています。
このバッテリーはデザイン性だけでなく、取り外して持ち運ぶ際にも便利です。
コンパクトな折りたたみミニベロタイプが中心で、デザイン性を最優先する方、そして車に積んで旅先でサイクリングを楽しみたい方にぴったりのメーカーです。
GIC(ジック)

GIC(ジック)は大阪に本社をおく日本の自転車メーカーです。
特に「TRANS MOBILLY(トランスモバイリー)」ブランドなどで知られ、ユニークな製品展開が特徴です。
GICのe-Bikeは、小型・軽量な折りたたみモデルが非常に豊富で、比較的リーズナブルな価格帯が大きな魅力です。
モデルによっては車体重量が10kg台前半、中には7kg台という超軽量モデルも存在します。
バッテリーを極限まで小型化し、中には取り外してスマートフォンの充電などに使える「モバイルバッテリー」として使用できるモデルも存在します。
車に積んで旅先で手軽に使いたい、あるいは自宅やオフィスの室内で保管したいといった、携帯性・収納性を重視するニーズに的確に応えてくれるメーカーです。
Heybike(ヘイバイク)

Heybikeはサンフランシスコに本社をおくアメリカのe-Bikeメーカーです。
特に、ADOと同様にファットタイヤを装着したモデルや、長距離走行に対応できる大容量バッテリーを搭載したモデルを展開しています。
パワフルな走行性能をもつため、アウトドアなどでタフに使える一台を探している方に最適ですが、ファットバイク型は車体サイズや重量が大きくなりがちなため、日本の狭い駐輪場での取り回しなども考えて検討することをおすすめします。
WinC

WinCは東京に本社をおき、ブランド「MOVE.eBike」を手がけるメーカーです。
MOVEは、シンプルでスタイリッシュなデザインと、高いコストパフォーマンスを重視したモデルが特徴とされています。
主にクロスバイクタイプやミニベロタイプのe-Bikeが展開されており、電動アシスト自転車に見えないスマートな外観を好むユーザーに支持されています。
スーツ姿で通勤するビジネスパーソンにもマッチしやすいデザインや、初めてのe-Bike、あるいはセカンドバイクとして導入しやすい価格帯のモデルを探している方におすすめです。
PELTECH(ペルテック)

PELTECHは2011年に大阪で設立された日本の電動アシスト自転車専門メーカーです。
「日々のあなたをアシストする」をテーマに、実用的でコストパフォーマンスに優れたモデルを展開しています。
最大の特徴は、工場直営(ファブレス)による圧倒的なコストパフォーマンスです。
企画・開発・品質管理を自社で行い、製造を提携工場に委託することで中間マージンをカット。
シマノ製変速機などの信頼できる部品を採用しながらも、国内メーカーとしては非常に安価な、10万円以下で購入できるモデルも多くラインナップしています。
価格は抑えつつも、国家公安委員会認定の「TSマーク」を取得するなど品質管理にも力を入れており、「安かろう悪かろう」ではない、安心して使用できるメーカーです。(出典:PELTECH公式サイト)
TREK(トレック)
TREKはアメリカ・ウィスコンシン州に本社をおく、世界最大級のスポーツバイクメーカーです。
ツール・ド・フランスなどの最高峰レースで培われた技術力はe-Bikeにも惜しみなく注がれ、世界中で高い信頼と人気をもっています。
TREKのe-Bikeは、スポーツバイクとしてのフレーム設計やコンポーネントの基本性能が非常に高いのが最大の特徴です。
TREKのe-Bikeの多くは、アシスト性能と信頼性に世界的な定評のあるBOSCH(ボッシュ)製のドライブユニットが採用されています。
通勤向けのクロスバイクタイプ「FX+」シリーズなどが特に人気で、アシストが切れた時速24km以上の速度域でも、クロスバイクとしての軽快さを損なわずに快適に走れる走行性能を求める方、長距離通勤やフィットネスを目的とする方におすすめのメーカーです。
VELMO(ベルモ)

VELMOは2018年に設立された日本のメーカーで、ブランド名にも使われています。
整備士出身の社長によって、安心・安全とデザイン性を両立させた設計が特徴です。
VELMOのe-Bikeはバッテリーをフレームに内蔵するなど、一見すると電動アシスト自転車に見えない洗練されたデザインが高く評価されています。
モデルによっては約10秒で非常にコンパクトに折りたためる特殊な構造を採用しており、機能性も抜群です。
駅のロッカーやオフィスのデスク下に収納するなど、都市部ならではの携帯性・収納性を重視するユーザーのニーズにマッチしています。
wimo(ウィモ)

wimoは「新しい移動体験」をコンセプトに、デザインと品質に徹底的にこだわった日本のe-Bikeブランドとして設立されたメーカーです。
代表的なモデルである「COOZY(クージー)」は、バッテリーがフレームに内蔵された、北欧デザインを思わせるシンプルで美しいデザインが最大の特徴です。
また、一般的なチェーンではなくベルトドライブを採用しているモデルもあり、チェーンの油汚れやサビの心配がなく、オイル差しなどのメンテナンスがほぼ不要(メンテナンスフリー)で乗れる点も高く評価されています。
ベルトドライブは走行音も非常に静かなため、静かな住宅街での走行にも適しており、ズボンの裾が汚れないためスーツ姿での通勤にも最適です。
デザイン性と実用性、そして「所有する満足感」を両立させたい方におすすめです。
YADEA(ヤディア)

YADEA(ヤディア)は電動二輪モビリティ(電動バイク、電動スクーターなど)の分野で世界最大手クラスの中国メーカーです。
強力なモーター技術や大容量バッテリー技術を背景に、e-Bike(電動アシスト自転車)も展開しています。
電動バイクのようなワイルドなデザインのe-Bike(ファットバイク型)など、個性的でパワフルなラインナップが特徴です。
他の人とは違う、強い存在感を放つe-Bikeを探している場合や、パワフルな走行性能を重視する場合に注目されるメーカーです。(ただし、日本の公道走行適合性については、購入前に十分な確認が不可欠です。)
まとめ:電動アシスト自転車/e-Bike おすすめメーカー
電動アシスト自転車やe-Bikeの主要おすすめメーカー15社を、それぞれの強みや特徴とともに詳しくご紹介しました。国内大手の安心感から、海外ブランドのデザイン性、新興メーカーのコストパフォーマンスや個性まで、メーカーごとに目指す方向性が大きく異なることがお分かりいただけたかと思います。
最後に、電動アシスト自転車やe-Bikeのおすすめメーカーを選ぶ上で、後悔しないための最終チェックポイントをまとめます。最終的な選択は、あなたが「何を最優先するか」で決まります。
用途別おすすめメーカー早見表
| 用途・目的 | 最適なメーカー | 理由 |
|---|---|---|
| 子乗せ(3人乗り) | Panasonic、ブリヂストン、YAMAHA | 安全性の実績、パワフルなアシスト、充実したチャイルドシート |
| 日常の買い物 | Panasonic、YAMAHA、PELTECH | 大型バスケット、低床設計、コスパの良さ |
| 通勤・通学(毎日ハード使用) | ブリヂストン、YAMAHA、Panasonic | 高耐久性、ベルトドライブ、走行充電、長期保証 |
| 長距離通勤(20km以上) | TREK、BESV、YAMAHA YPJ | 高速巡航性能、大容量バッテリー、快適な走行姿勢 |
| 週末サイクリング・趣味 | TREK、BESV、YAMAHA YPJ | 本格スポーツ性能、高品質コンポーネント |
| デザイン・おしゃれ重視 | wimo、Benelli、BESV、Daytona | デザイン賞受賞、バッテリー内蔵、個性的スタイル |
| 予算重視(初めての購入) | PELTECH、GIC | 10万円以下のモデルあり、必要十分な性能 |
| 車載・旅先使用 | GIC、VELMO、Daytona、Benelli | 軽量折りたたみ、コンパクト収納 |
| 室内保管・省スペース | VELMO、GIC、Benelli | 10秒折りたたみ、超軽量、縦置き可能 |
| メンテナンスを最小限に | wimo、ブリヂストン | ベルトドライブ、パンクに強いタイヤ |
| アウトドア・個性派 | ADO、Heybike、YADEA | ファットタイヤ、ワイルドなデザイン(※公道走行要確認) |
予算別おすすめメーカー
| 予算 | おすすめメーカー | 期待できる性能 |
|---|---|---|
| 〜10万円 | PELTECH、GIC | 基本的な電動アシスト機能、シマノ製変速機、日常使いには十分 |
| 10万円〜15万円 | Panasonic、YAMAHA、ブリヂストン(エントリー)、PELTECH(上位)、ADO | 国内大手の信頼性、充実したアフターサービス、基本性能は高い |
| 15万円〜20万円 | Panasonic、YAMAHA、ブリヂストン、wimo、BESV、Daytona、VELMO | 大容量バッテリー、先進機能、高いデザイン性、e-Bikeエントリー |
| 20万円〜30万円 | TREK、BESV、YAMAHA YPJ、Panasonic XEALT | 本格e-Bike性能、BOSCH製ユニット、高品質フレーム、長距離対応 |
| 30万円以上 | TREK(上位)、BESV(上位) | 最高級コンポーネント、カーボンフレーム、レース品質 |
この記事を参考に、ぜひ実店舗で試乗して乗り心地を確かめ、あなたにとって最適な一台を見つけてください。
- 通勤・通学や日常の買い物で毎日タフに使うなら、やはり国内大手の信頼性(Panasonic, ブリヂストン, YAMAHA)が安心。
- Panasonicはパワフルなアシストと「ラクイック」などの豊富な先進機能が魅力。
- ブリヂストンは「走りながら自動充電」の経済性と「ベルトドライブ」の高い耐久性でタフに使える。
- YAMAHAは業界随一の自然なアシストフィーリングで、誰でも乗りやすい。
- 初期費用・コストパフォーマンスを最優先するなら、日本メーカーPELTECHが有力候補。
- スポーティな走りや往復20kmを超えるような長距離通勤には、e-Bike(スポーツ型)が最適。
- TREKやBESVは、スポーツバイクとしての基本性能が非常に高く、アシストが切れても快適。
- Benelli, Daytona, wimo, VELMOは、デザイン性を重視し、ファッションの一部として選びたい方におすすめ。
- 収納性や車への積載など、折りたたみや軽量性を重視するならGICやVELMOも有力な選択肢に。
- ADO, Heybike, YADEAなどは、個性的なファットバイク型も展開しているが、公道走行の可否確認は必須。
- 海外メーカー製を検討する場合は、日本の公道走行(型式認定)の有無を絶対に確認する。
- 修理やバッテリー交換など、購入後のアフターサポート体制が近所にあるかも重要な判断基準(バッテリーは消耗品で、数年後に必ず交換が必要になります)。
- 用途が「日常の実用性」なら国内メーカーの信頼性は大きな強み。
- 趣味性が高いe-Bikeは、最終的にデザインやブランドの好みで選ぶのも正解の一つ。
